運動習慣を身に付けたい中高年におススメのコラム
ジョギングとの出会い
自分に合った踊り場のある階段
現在東京都スポーツ推進企業交流サイトに於いて、弊社のジョギングにまつわる記事を掲載して頂いております。今回は１４年前にジョギングと出会い、そして継続するように鳴るまでの経緯についてお話ししたいと思います。
以前 ≪健康おススメ情報≫ で「たばこのけむりってPM2.5です」というコラムを書きました。正直いって、私もたばこをよく吸っていました。そして大した運動もせずに、身長の割にはからだが重く、肥満体形でした。確か当時は体重80キロ超でした。暴飲暴食で完全なメタボ体形。周りの景色が黄色く見えたり、暑くもないのに汗をかいたりといった異常な症状を自覚していたのです。素人考えで「肝臓に脂肪が纏わり付いて、結構全身にガタがきているだろうな。」と、他人事のように軽く考えていました。
その頃、妻がウォーキングを始めてから1ヶ月位経っていました。炊事している時の後ろ姿を見た時、疑いもなくスリムになっていることに気が付きました。ウォーキングのダイエット効果がしっかり表れていたのです。
ある天気の良い日曜日。たまたま彼女のウォーキングにお付き合いました。自宅近くの小金井公園に足を運んだのです。
私も彼女に釣られて、先ずは柔軟体操を。そして少しジャンプしただけなのに、すぐにめまいが来た。地に足が付いていないような感覚に襲われました。確かに身構えてジャンプすることも久しぶり。あれっ！と思いながら、園内のいこいの広場（外周約1.2km）を軽くジョギングしようと走り始めたところ、数10メートル続けて走るのがやっとだったのです。1周するのに４回くらい休まないと走り切ることができなかったのです。小学生の頃からスポーツには自信があったし、陸上競技やバスケットボール部に所属していたこともあって、その時は愕然としました。
からだの変調に気付いて運動不足だと実感した私は、
① とにかく毎週１度はこの公園に来る。（ウォーキング？いや散歩程度でOK＝有酸素運動） ② 深呼吸（末梢血管を広げる呼吸法）しながら柔軟体操する。（ストレッチ＝柔軟運動） ③ いこいの広場を休みながらでよいのでスロージョギングする。（再び有酸素運動）
なぜかすんなりと課題を決めたのでした。
今思えば、あそこまで不摂生な生活習慣だったのに、よくもハードルの高い運動メニューを自分に課したものだなぁと感心します。あの時に味わったからだの異常を強烈に感じ取ったことが、それからの行動変容につながったのではないでしょうか。
その後、自分で作った下記のメニューを、階段を登るようにちょっとずつ、からだに負荷を掛けて行ったのです。
⑴ いこいの広場を休まないで１周ジョギングする。
⑵ それを２周，３周と増やしていく。
⑶ いこいの広場からSL展示場やわんぱく広場 ～ ユーカリ広場 ～ つつじ山広場へと足を延ばす。
⑷ 公園の敷地（外周約５Km）を、休んでもいいから１周してみる。
このような取り組みを始めて数か月経った頃、汗を流す事が凄く気持の良く、充実感に包まれるようになったのです。
物事は自分が納得しないと続けることはできません。続けなければ結果は生まれません。
運動したあと、自分にうれしいことが待っていたのですね。マラソン大会に出て完走できたことや、私のように単純にすがすがしさを味わってもいいです。
仕事が終わって皇居の周りを走る有志たち。「仕事したあとなのに、なぜ走るのですか？」と質問されたメンバーたちは「走ったあとに飲む一杯のビールのため」という新聞記事を読んだことがあります。それはそれで良しとして、是非みなさんも自分がうれしくなることを見付けて下さい。
「継続は力なり。」といいますね。「今の自分に合った運動を続ければ、そのうち何かが起こるだろう。」という期待感を持って始めてみる。たった１０分間からだを動かしてみるという『+１０』を実行するのもよろしい。そうすると自分だけではなく、社会全体の実現可能性（フィージビリティ）が高まると思うのです。（＊）
自分が「よし！ここまでできるようになったぞ！さて、次のステップに上りましょうか！」という気楽に思えるまで、急に欲張らなくてもいいのです。次の階段を登るまでの踊り場の長さは人によって長かったり短かったりするのだから。
自分に合った踊り場のある階段を上る。
自分が決めたことをコツコツと続けていくうちに、もっとジョギングが止められなくなる出来事が起こったのです。
出典；（＊）健検公式テキスト増補改訂版 身体活動量を増やす
