令和４年10月12日（水）東京体育館メインアリーナ（東京都渋谷区千駄ヶ谷1丁目17番地１号）でスポーツを通じた従業員の健康づくりやスポーツ活動等を積極的に行う企業担当者等を対象とした「令和4年度東京都スポーツ推進企業交流会」を対面式とオンライン形式で開催した実施状況を報告します。
【第一部】
第一部は、令和３年度モデル企業の基調講演と、平成27年から継続認定された企業２社によるプレゼンテーションを実施しました。
～基調講演・事例紹介編～
■基調講演
東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社
合田一朗 代表取締役社長
テーマ：「社員一人ひとりの健康維持が経営の重要なテーマ
～ウェルビーイング宣言～ で取り組む健康づくりの推進」
令和３年度「実践部門」で、スポーツ推進モデル企業に選定された、東海東京フィナンシャル・ホールディングス株式会社、代表取締役社長 合田一朗様より、健康経営に積極的に取り組むきっかけと具体的な取組内容などについて講演していただきました。
同社は、『人財が最大の経営資源である』と位置付け、社員がポジティブなエネルギーを発揮するためには、心身ともに健康であることが大前提であると考え、2019年「ウェルビーイング宣言」を制定したとのことです。
健康経営に取り組むきっかけは、社員の健康診断結果でのハイリスク対象者、通院勧奨の対象者へのフォロー不足などの問題解決に向け、理念の制定や長期的なビジョンに基づいた各種施策の必要性があったためとのことです。理念制定とともに、社内で健康経営推進協議会を設け課題を抽出して健康増進に向けた各種施策の検討や健康増進目標をたて、社員の運動機会の促進として、様々な施策に積極的に取り組んでいます。
具体的な取組として、フロア間移動の階段利用を推奨、またスタンディングワークフロアなどの設備を整え、日常業務中で『短時間で気軽に、そして場所を問わず』の３つのキーワードで簡単でかつ継続的に身体を動かす環境を導入したことで、社内のウォーキングイベントを開催することになったそうです。
また、社員のクラブ活動及び個人のスポーツに関する取組の支援として補助金を支給、アマチュアゴルフ選手権に出場する社員や今年度から新たにサッカー社会人リーグで上位カテゴリー昇格を目指す社員の支援にも取り組んでいます。
講演の中盤には、アスリート社員による「肩甲骨ストレッチ」動画が紹介され、会場参加者と一緒にストレッチを行いました。
最後に、様々な施策を実施したことで、社員の健康意識、健康状態が改善されたという実感があるが現在取り組んでいる施策をきっかけとして、健康づくりの取組を定着化することが重要であり、今後もより進化した健康経営を推進していきたいと述べられました。
講演をする、合田一朗 代表取締役社長
アスリート社員動画を観ながら行ったストレッチ
【基調講演動画】（外部リンク）
https://www.youtube.com/watch?v=-8-Muzwyb0I
【企業HP】（外部リンク）
東海東京フィナンシャル・ホールディングス
https://www.tokaitokyo-fh.jp/
■プレゼンテーション・事例紹介①
山本光学株式会社
スポーツ事業部 鳥谷好孝
スポーツ事業部 塩山幸司
テーマ：「身近なところで身体を動かす習慣を定着～足は第二の心臓～」
基調講演に続き、平成27年度から継続認定されている２社のプレゼンテーションを実施しました。
初めに、山本光学株式会社 スポーツ事業部鳥谷様・塩山様から企業取組事例をご紹介いただきました。
同社では、長年（昭和50年代から）継続するラジオ体操は、始業時のウォーミングアップとして定着、また「階段エクササイズ」と称して、各階に消費カロリーを表示して、楽しく運動ができる機会を提供しているとのことのご紹介がありました。
そのほか、平成30年（2018年）から開催している「歩数イベント」は、従業員に好評で、過去3年間で計7回の開催を数える社内イベントに発展して、回を重ねるごとに参加人数増加し、その結果、会社の健康診断で、『初見事項に異常なし』が増加、『再検査や精密検査が要』という従業員が減少したとの報告がありました。
各取組については一部の人だけが楽しめるイベントではなく、社員全員が楽しめるイベント運営となるように工夫しており、運営上のポイントとして、社員にとって『分かりやすいサービス』（説明は5分程度で終了）、『分かりやいスモールスタート』とすることを心がけているとのことでした。
また、従業員への活動量計の配布など、金銭的投資が必要となるものも、結果として従業員の健康へ繋がっているとの実感を持っているとのことです。
今後も歩数イベントやラジオ体操や階段の昇り降りといった日常を通した活動で、従業員の心と体の健康に合わせた取組を考えていきたいと述べられました。
企業紹介をする塩山様
取組を紹介する鳥谷様
【プレゼンテーション①動画】（外部リンク）
https://www.youtube.com/watch?v=XIp8ZRGY0u0&t=23s
【企業HP】（外部リンク）
山本光学株式会社
https://www.yamamoto-kogaku.co.jp/
■プレゼンテーション・事例紹介②
株式会社 協和
PR推進室 神谷尚江
テーマ：「毎朝、全員参加のトレーニングで働く世代に運動習慣を！」
第一部の最後は、平成30年度「実践部門」でモデル企業に選定された株式会社 協和PR推進室の神谷様より、平日に実施している「エクササイズ」についてご紹介していただきました。
お客様に「美と健康」のサービスを提供する私たちが健康でないと、商品に想いがこもらないと考えて日々、従業員等に向けてスポーツ習慣を取り入れていると語る神谷さん。
具体的には、平日毎朝30分間、元五輪競歩選手の栁澤コーチ指導のもと、社員みんなの運動として従業員対象で取組が開始されました。その後、コロナ禍でお客様から運動不足というお声が相次いだことから、2020年よりオンライン配信として広く公開して実施し、現在はお客様を含む計150人程度が毎日参加しているとのことです。
「エクササイズ」の最初は、美顔の効果があり、顔の中にある筋肉（表情筋）を鍛えるトレーニングを約10分間、その後の約15分間で筋力トレーニング、またはヨガという構成で実施。参加者からは、15分程度の筋力トレーニングでも、体のだるさや肩こりが減り、毎日続ける大切さに気付いた等といった感想をいただくとの報告がありました。
その他の取組としては、全従業員にスマートウォッチを無償配布し、お風呂に入る時も寝る時も着け、日々の歩数や心拍数を毎日測定し、健康管理に役立たせているとのことです。
また、約1年前に発足した、「フラコラウォーキングクラブ」は、毎月第1、第3木曜日の午前10時から10分間実施、元五輪競歩選手の柳澤コーチから、「日常の歩き方」、「膝の痛くない歩き方」、「脂肪燃焼に効果的な歩き方」など、いろんな角度から歩き方の指導を提供しており好評とのことでした。
今後も私たち従業員が、より健康になるために、お客様も一緒に巻き込んで取り組めるように様々な取組にチャレンジしていきたいと思っていますと述べられました。
取組を紹介する、神谷様
【プレゼンテーション②動画】（外部リンク）
https://www.youtube.com/watch?v=H1c6Mh_XouE
【企業HP】（外部リンク）
株式会社協和
https://www.kyowa-group.co.jp/
【第二部】
第二部の前半は、一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会により、参加者に体験していただきながら職場で簡単にできるスポーツの実演、後半は、プレゼンターと東京都スポーツ推進モデル企業担当者等との意見交換や参加者同士の情報交換等実施しました。
■スポーツ・レクリエーションの実践
一般社団法人 世界ゆるスポーツ協会
理事・事務局長 萩原拓也
内容：ARゆるスポーツ体験・レクリエーション体験
ゆるスポーツとは、年齢・性別・運動神経に障害に関わらず、だれもが楽しめる新スポーツとして当協会が考案したスポーツです。
まずは、ARゆるスポーツの一つの「眉毛リフティング」をご紹介していただきました。
20秒間で何回、眉毛を動かせるかを競うスポーツなど、ZoomとSnap Cameraアプリ（パソコン）を利用して体験でき、リフトアップが期待できるとのことです。
「眉毛リフティング」を体験する参加者
「キャッチボール」を体験する参加者
次に、省スペースでできるレクリエーション「ハブとマングース」をご紹介していただきました。
参加者が2つのチームに分かれ、ハブもしくはマングースと呼ぶと振り返って肩を叩いたり、しゃがんだりする運動です。また、投げる人と受ける人が声をかけ合いながらする「キャッチボール」で、頭を使いながら体を動かす運動を紹介していただきました。
参加者も見ている参加者も笑顔になれるスポーツでした。
ブース出展企業の活動については「後編」をご覧ください。
