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プロスポーツ、パラアスリート等支援活動

【Vol.09】アスリート社員の支援を通じて スポーツを楽しむカルチャーを醸成

投稿日時:2023.3.29

株式会社ANSIN-LINK

【お話しいただいた方】
株式会社ANSIN-LINK (アンシンリンク)
総務部 課長代理 北島朋幸さん

これまで続けてきた競技活動を社会人になっても続けたい。このような思いから、働きながら競技に打ち込む『アスリート社員』がいます。一方、企業側にもアスリート社員を応援することで社内の一体感が生まれ、企業のイメージ向上につながります。株式会ANSIN-LINK (アンシンリンク)ではアスリート社員を支援すること、社内にスポーツを楽しむ文化を醸成しています。

企業紹介
電話で安心をお届けする保険の代理店

株式会社ANSIN-LINKは、生命保険や損害保険、少額短期保険などを取り扱う総合保険代理店です。同社は数十社の保険会社の保険商品を取り扱っており、お客様の要望や課題に合わせて商品を案内できる点が特徴です。
従業員は約40名(アルバイト含む)、本社・新宿のほか鹿児島、福岡、北海道に支社・営業所を展開しています。
「当社は、お客様に寄り添いながら安心をお届けしたいという思いから地域密着の姿勢を大切にしています。」と話すのは総務部の北島さん。何かあったときに頼れる存在でいたいことから今後も拠点を増やしていく方針だそうです。
インタビューに応えていただいた北島朋幸さんインタビューに応えていただいた北島朋幸さん

活動の背景・経緯
プロスノーボーダーの会社社長

同社は、2015年から8年連続で「東京都スポーツ推進企業認定制度」の認定を受けています。2022年度は「アスリートの雇用及びコロナ感染対策を徹底したスポーツ活動の推奨・実施」を取組として認定されました。
「当社代表が元プロのスノーボーダーで、その頃の知り合い数名が入社したのをきっかけに、アスリート社員の雇用を支援してきました」(北島さん)。
現在、プロとして活躍しているアスリートやプロレベルの技術を持つアマチュアのアスリート社員が5名在籍しています。
同社代表は、「チャレンジを続けるアスリートを応援したい」思いから、アスリート社員の雇用を促進してきました。
日本スノーボード協会公認プロスノーボーダー認定証日本スノーボード協会公認プロスノーボーダー認定証

活動紹介その1
アスリートが活躍できる職場環境

同社のアスリート社員は、保険営業とスポーツ活動を両立させながら、成果と実績を出しているそうです。
「当社は、将来が期待されているアスリート社員に対し、社員として就業の機会を提供しながら、練習や競技などがあれば早退や休暇を認めています。
それに対し、トップレベルで活躍しているアスリート社員には、業務よりも競技をメインに活動してもらうなど、勤務形態に融通を利かせるといった対応をしています」(北島さん)。
アスリート社員は、名刺に競技内容を掲載するなどして、お客様との会話のきっかけ作りにしているそうです。

株式会社ANSIN-LINKアスリート支援 (外部リンク)
https://ansin-link.co.jp/athletesupport.html

活動紹介その2
一般社員もスポーツを楽しむカルチャー

同社は、アスリートの雇用や競技活動の支援を活発に行い、その一方で一般社員に対しても健康を気遣い、社員同士の交流の機会を増やすため、スポーツ活動に力を入れています。
「もともとスポーツを習慣にしていた社員が全体の3割ほどいて、自然と社内でもスポーツイベントを実施するようになりました」(北島さん)。
クラブ活動とまでは言えないが、有志たちが集まってスポーツイベントを企画し、例えば「テニスをします!」「コート確保したのでフットトサルします!」など、社内で声を掛けると自然と参加したい社員が集まるとのこと。
「毎週、本社の近くにあるコートを使用してフットサルをしています。社内にはスポーツ好きが多く、毎回、15名程度が参加して、2~3チームでプレーをしています。それから。2022年3月に再開したスノーボード大会では、ゲレンデの管理者と交渉し、社員のほかにプロやアマなど総勢20人ほど集めてトーナメントを実施しました。私は選手ではなく、運営ボランティアとして参加しました」(北島さん)。
その他にも、野球好きな社員で野球チームを作り、日本野球連盟にも加入して試合に参加しているそうです。
このように、気軽にスポーツができる雰囲気が社内にはあり、北島さん自身もテニス経験者として、定期的に社内で集まってテニス大会に参加しているそうです。

活動紹介その3
球技が苦手の人でもできることを

同社では球技が盛んで、初心者には少々ハードルが高く感じるとの意見があるようです。
「フットサルやテニスなど、自分には技術がないから参加すると迷惑かけてしまうのではないかといって尻込みしてしまう人が多いです。“できる側”はそうは思っていないのですが、教えてもらうのも申し訳ないといった感覚を持ってしまうようです。そこで球技ではなく、普段の生活にプラスして簡単にできるスポーツはないかということでランニングやウォーキングを始めました」(北島さん)。
こうして平日、仕事を終えてから皇居1周~2周走る『皇居ランニング』が始まりました。2018年から現在まで、四半期に一回程度のペースで実施され、今では社員の7割ほどが参加するイベントとなっています。

改善効果について
アスリート社員と一般社員、双方に好循環

アスリート社員にとって一般の会社で働くことは、生活を安定させながら競技活動に専念できるメリットがあります。
「アスリート社員は、「全国大会出場」などの目標を立て、それに向けてどうすれば目標を達成できるか考えながら活動を継続していく力があります。長く同じスポーツを続けて来たアスリート社員は特にそういう傾向が強く、アスリートのそうした思考や行動力は営業向きです。当社は営業がメインの企業なので、業務との相性がいいと思います」(北島さん)。
他には、アスリート社員を雇用することで企業のイメージアップにつながり、採用活動にもいい影響があったとのこと。

アスリート社員の支援に取り組んできた株式会社ANSIN-LINK、長く支援してきたことで、一般社員のスポーツへの意識、健康意識を向上させる効果を生みだすことができ、更に、いい人材も確保できたとのこと。今後も元気でハツラツとした営業社員の影響でお客様への印象も上がり、スポーツ活動やアスリート社員への支援が事業活動に良い効果をもたらしていくことでしょう。

インタビューの様子インタビューの様子

インタビューした企業

株式会社ANSIN-LINK

サイト
https://ansin-link.co.jp/

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