企業紹介
2000年設立の株式会社ライフィ(東京都港区三田)はWebサイトでの情報提供、お客様相談、法人リスクコンサルティングが主な事業の総合保険乗合代理店です。約60社と提携し、生命保険、損害保険、少額短期保険を取り扱っています。
健康経営のきっかけ
「真心を込めた良質な情報提供を通し、和をもって、係る全ての人の成長・幸せ・未来に寄与する」を経営理念にしているライフィ。「お客様と真剣に向き合うためには、まず従業員の健康から」と考え、2019年から健康経営をスタートしました。社員が主体となりプロジェクトチームを立ち上げ、出勤社員・リモートワーク社員の両方が働きやすくなるような、健康経営を目指しています。
毎日のストレッチや、オンラインで同時に行うラジオ体操
椅子に座って仕事に励む社員の体をほぐすため、毎日15時にストレッチタイムが行われています。15時になると社内でクラシック音楽が流れ始め、リラックスしながら各々ストレッチを行います。在宅勤務の社員も同じ時間帯に行っています。
また、毎週月曜日と木曜日の朝礼後には、出勤社員・リモートワーク社員全体でラジオ体操も行っています。社員からも「やると結構気持ちがいい」と評判で、全体実施以外の日にも社内で午前9時55分から取組んでいるとのことです。
ウォーキングなど運動の習慣化
厚生労働省が定めている健康づくりの指標一日8000歩を目安に、歩数競争を行っています。目標を達成した社員には会社からクオカードなどが贈呈されます。
▽歩数を稼ぐことが楽しくなる
歩数の記録は、社員全員に支給されている、スマートウォッチタイプのウェアラブル端末「FITBIT」を使います。歩数を記録する楽しさが増え、以前はタクシーを使っていた場面でも歩数を稼ぐために歩くようになったといいます。
「普段から歩いていたので、それが認めてもらえてかつ賞品も貰えるので取組意欲もあがりました。FITIBはスマホアプリも使えるので、体重管理をして16キロも体重が落ち、健康面の効果が特にありました。」
▽コミュニケーションのきっかけとなる
歩数はプロジェクトチームが集計し、社員なら誰でも閲覧することができます。頑張りを可視化することでモチベーション向上にも役立ちます。記入されている歩数が多いと、「どこか(旅行やアクティビティなど)行ったの?」や「(ウォーキングの)おすすめのコースはある?」など、社員同士の話のタネにもなり、コミュニケーションが増える波及効果もありました。
「結果が公表されると、周りから『頑張ったね』と褒められることもあります。次第にさらなる目標にもチャレンジするようになりました。」
「一人だと諦めたり三日坊主になったりしますが、みんなで競い合える楽しさがあります。歩数競争の話題を、普段話すことのなかった人とのお酒のつまみにするなど会話も増えました。オンとオフのメリハリがついて、目標を達成することで仕事も上手くいっています。」
トライし続け、繋がった運動習慣
今では順調そうに見えるライフィの健康経営。ところが、運動が社員に広く習慣化し始めたのは、仕組みを変えてからだと言います。初めはチームで統一した目標を決めて、歩数を競争していたことがあったそう。しかし、日常の運動量には個人差があるため、それでは人によっては敷居が高すぎて、取り組む前から「達成できない」と諦めてしまう例もありました。そこで、社内アンケートなどで社員の声を聞き、今では、社員それぞれが自分で歩数目標値を決める方法へと変更しました。社員の運動意識に合った取組になるよう、施策を何度も改善し、運動が習慣づくようトライし続けています。
松本専務取締役「チーム戦が失敗だったかというわけではなく、その時も競争が生まれて盛り上がりました。その流れがあってこそ、今の取組が恒例になっています。」
今後の展望~打ち上げ花火ではなく、社の文化になるように~
「取組を通して、運動を習慣化できたことが最大の成果です。」と松本専務取締役。
プロジェクトチームへの加入は、立候補制で毎年変わります。任意とはいえ、普段の業務と並行して行わなくてはいけないので、決してラクな役割とは言えません。しかし、チームに加わることで社員の意識が連動して、よりよい方向に変わっていく。それを文化に、これからも社員が自分のために健康を意識できる環境を投げかけ続けたいと、松本専務取締役は話してくださいました。
松本専務取締役「花火を打ち上げるわけではなく、地味に、地味に継続していく。それがお客様に繋がると思う。」
健康経営で社員はいきいきと仕事に励んでいる
2019年東京ライフワーク・バランスEXPOで大賞を受賞し、小池百合子都知事からトロフィーを受け取った。2023年は東京ライフ・ワーク・バランス認定企業に選ばれた。