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【Vol.08】ブラインドサッカー®︎支援で 広がる、深まる、伝える喜び

投稿日時:2023.3.17

株式会社アセットリード

【お話しいただいた方】
株式会社アセットリード
営業部 課長代理 田口晋也さん
CS兼ショートステイ事業部 課長代理 伏谷祐介さん
マーケティング事業部 課長 安東史朗さん

全盲の選手がアイマスクを装着し、音の出るボールを用いてプレーする『ブラインドサッカー』。株式会社アセットリードでは、社会貢献の一環として日本ブラインドサッカー協会と2026年までの長期スポンサー契約を締結し、ブラインドサッカー男子日本代表チームのスポンサードをはじめ、女子日本代表の支援、大人向けブラインドサッカー体験プログラムや小・中学生を対象にした体験授業など、競技の発展に貢献しています。

企業紹介
不動産投資、マンション投資による資産形成をサポート

株式会社アセットリードの設立は2000年。「お客様の資産形成をワンストップでサポート」という考えのもと、不動産と金融の融合を目指す資産形成のパートナーとしてビジネスを展開。不動産の企画、開発、建設、マンション販売から不動産ファンドまで、すべてをグループ会社で管理しています。CSR/SDGs活動の一環としてスポーツ支援のほか、屋上緑化や省エネ住宅といった環境保全活動にも積極的に取り組んでいます。

インタビューに応えていただいた 伏谷祐介さん(左) 安東史朗さん(中央)田口晋也さん(右)インタビューに応えていただいた
伏谷祐介さん(左) 安東史朗さん(中央) 田口晋也さん(右)

活動の背景・経緯
代表チームのスポンサードから大会支援、裾野を拡げる活動まで幅広くサポート

同社は、2015年から8年連続で「東京都スポーツ推進企業認定制度」の認定を受けています。主な取組内容は「日本ブラインドサッカー協会への協賛とブラインドサッカーにおける普及・促進活動」です。
ブラインドサッカーは、視覚障がい者と晴眼者(目の見える健常者)が力を合わせてプレーするため、「音」と「声」によるコミュニケーションが重要となる競技です。「感覚を研ぎ澄ませ、声や音、仲間を信じる気持ちを頼りにプレーする5人制サッカー」(日本ブラインドサッカー協会ホームページより)と説明されるように、「シャカシャカ」と鳴るボールを追いかけて得点を競います。

ブラインドサッカーの試合の様子 提供:鰐部春雄/日本ブラインドサッカー協会ブラインドサッカーの試合の様子 提供:鰐部春雄/日本ブラインドサッカー協会

活動紹介その1
研修への参加で見えない世界でのコミュニケーションの大変さを知る

「この活動を始めたのは、当社とお付き合いのあるお客様からご紹介いただいたことがきっかけです。当社代表がこの活動に共感し、協会への協賛が始まりました。」と話すのは営業部の田口さん
「選手には全盲の方もいらっしゃって、研修でドリブルや、音に向かってシュートしているのを見ているとすごいなと思います。私もアイマスクを装着して、ボールを使ったワーク(体験)くらいはできますが、さすがに試合でプレーすることはできません。試合を見に行って選手を応援するぐらいです」(田口さん)。
とはいえ、試合では静かに観戦することがルールだそうです。
「2022年はブラインドサッカーの地域リーグが開催され、ボランティアを募集されていたので当社社員も数名運営をサポートさせていただきました」(CS兼ショートステイ事業部の伏谷さん)。
日本ブラインドサッカー協会(https://www.b-soccer.jp 外部リンク)は、「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会の実現」をビジョンに掲げ、競技普及・強化活動と並行して、競技特性を活かした健常者向けのダイバーシティ教育プログラムを展開しています。

インタビューの様子インタビューの様子

活動紹介その2
個人参加型ブラインドサッカー体験プログラム『OFF T!ME』

同社は日本ブラインドサッカー協会のパートナーとして、協会独自の大人向け個人参加型ブラサカ体験プログラム『OFF T!ME(オフタイム)』(以下『OFF T!ME』という。)の活動を支援する一方、研修『OFF T!ME Biz(オフタイムビズ)』も導入しています。
「『OFF T!ME』は、目を見えない状態にして相手とコミュニケーションをとる体験型プログラムで、チーム力の向上などに効果があります。2013年にパートナーになって以来、当社ではこの体験プログラムに参加しています」(田口さん)。
また、自社の新卒採用の選考フローや新人研修では、ブランドサッカー研修「OFF T!ME Biz」を導入しています。人本来の資質や性格がわかって、先輩社員とのコミュニケーションにも役立つそうです。
ここ数年は新型コロナウイルス感染症の影響で集まることができない状況でしたが、オンラインで参加できる『OFF T!ME』が提供され、実際にボールを追いかけることはできませんが、画面越しに参加者同士で声を出し合いコミュニケーションを取りながら、つながり合うプログラムとして継続参加しています。

「OFF T!ME」に参加したときの様子「OFF T!ME」に参加したときの様子

「OFF T!MEオンライン」の様子「OFF T!MEオンライン」の様子

「『OFF T!ME』に参加される方の中には、企業の人事担当やプロジェクトリーダーのほか、マネージメント力を高めたい方などが多く、社内研修に取り入れる企業もあります。学びが多いと評価された人気の体験プログラムです。目を見えない状態にすることでコミュニケーションの幅が広がり、チームビルディングやダイバーシティの理解など、仕事や生活にも活かせる新たな発見が多数あります。
見えないからこそお互いのコミュニケーションや信頼関係、チームとしての一体感などが大切になります」(田口さん)。
マーケティング事業部の安東さんは活動の様子をこのように話されます。
「協会の方やブラインドサッカーの選手にも来ていただいて、一緒にワーク(体験)をします。健常者側もアイマスクで目隠しした状態になり、見える人が見えない人に動きを指示します。どうやって伝えるか、最初はみんな戸惑います。目が見えている者同士では簡単なことですが、見えない人に伝えることはすごく大変だなと気づかされます」(安東さん)。
研修に参加した伏谷さんもこの活動に手応えを感じた一人です。
「伝えたつもりが相手には伝わってなかったりすると、お互いの意思疎通が大事だということに気づかされます。こうした体験を通じて障がい者の方の理解にもつながりますし、ビジネスコミュニケーションにも活かせます」(伏谷さん)。

インタビューの様子インタビューの様子

活動紹介その3
小学校・中学校を対象にしたブラインドサッカー体験型ダイバーシティ教育プログラム『スポ育®︎』への協賛

同社では、CSR活動の一環として、小・中・高校に講師を派遣してブラインドサッカーを用いた体験型授業を行う『スポ育』の活動も支援しています。スポーツを通じて障がい者と子ども達が混ざり合うきっかけに寄与しています。
「子どもと障がい者が接する機会はそれほど多くはありません。目が見えなくてもボールを蹴れるし、普通の生活もできる。ブラインドサッカーを通し、触れ合うことで、障がい者と当たり前のように混ざり合う社会の実現が協会のミッションです。私たちもその考えに賛同し、運営ボランティアなどの支援を続けています」(安東さん)。

インタビューの様子インタビューの様子

スポ育の体験型授業の様子 提供:日本ブラインドサッカー協会スポ育の体験型授業の様子 提供:日本ブラインドサッカー協会

その他の活動
アスリートと社会人が混ざり合い、多様な価値をつなげる

その他に同社は、サッカーやラグビー選手など、世界で活躍するアスリートの方や体育会学生を応援したい気持ちから、『Criacao ATHLETE COLLEGE(クリアソンアスリートカレッジ)』と題するアスリートとビジネスパーソンがお互いの世界の考え方や価値観について語り合いながら、互いに学び、刺激し合う機会を提供するセミナーをサポートしています。

『ブラインドサッカー』を中心に、多様な価値がつながり合う社会を支える活動を積極的に展開している、株式会社アセットリード。今後もパラスポーツの普及に努め、また、様々な取組を通してスポーツ界や、ビジネス界、教育界で活躍する方たちとの輪を広げていかれることでしょう。

インタビューした企業

株式会社アセットリード

サイト
https://assetlead.co.jp/

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